お仏壇の飾り方(祀り方)
お仏壇は、ご先祖様への感謝の表れであると同時に、今を生きるご家族の絆ともなるものです。
故人に手を合わせることで、改めて故人との絆を実感することにもなります。
お仏壇は故人に祈りを届けることで、仏様に喜んでいただくとともに、
仏様からの愛と幸せを受け取る媒体でもあります。
飾り方(祀り方)の考え方
本来の伝統的なお仏壇の飾り方( 祀り方)は、宗派によって異なっていました。しかし近年では、お仏壇のもつ 本質的な意味合いが見直されたことにより、宗派を超えて、新しいかたちのお仏壇の飾り方(祀り方)も受け入れられる ようになってきています。
ただし、基本的な考え方は、変わりませんので、基本に忠実な飾り方(祀り方)を心がけるようにしたいものです。
右図は、現代の住宅でよく利用される上置仏壇(小型仏壇)における仏具の飾り方(仏具の配置)です。遺影(写真)や手元供養品は通常、仏壇の外に置きます。
仏具の飾り方の手順
基本的な飾り方をご説明します。宗派により異なる部分もありますので、宗派がわかっている場合には、その宗派の飾り方(祀り方)に準じてください。
最上段の中央にご本尊をお祀りし、その左右には宗祖名号の描かれた掛け軸をかけます。
位牌は、ご本尊が隠れないように、左右か一段低いところに安置します。
次の段では、中央に仏器膳を置いて仏飯器・茶湯器を置きます。その左右に高月を配置します。
最下段には、花立、香炉、火立、マッチ消、リンなどを配置するのが一般的です。
仏壇の飾り方 ウェブマガジンで「仏壇の飾り方」を映像とともにご紹介しております。メモリアルアートの大野屋ウェブマガジン[ウィル]
仏具の役割と祀り方
お供えのご飯を盛る仏具です。
お供えのお茶や水を入れるための湯呑みです。
リン、リン棒
仏様をお呼びする仏具です。鐘の音が仏様と私たちの世界をつなぎます。
茶湯器や仏飯器を置き、一段高くして仏様に供えるための道具です。
お菓子や果物などのお供え物を盛るための道具です。
香を焚くための道具です。
ろうそくを立てるための台です。
花を供えるための器具です。
宗派別ご本尊の祀り方
お仏壇のご本尊の祀り方は宗派別に異なります。ご自分の宗派の祀り方を下の表でご確認下さい。
仏壇の飾り方の動画
人気の高い上置仏壇「鷹山(ようざん)」を例に、仏壇の飾り方(仏具の置き方)をご説明致します。
手元供養の飾り方
仏壇に飾る手元供養
故人を祈りの対象としたい方たちが本尊を置かずに仏壇の中で故人を納めたミニ骨壷などで手元供養するケースもあります。
最近のお仏壇は大きさや形状も豊富にあるため、一見するとお仏壇には見えないものを選ぶとリビングルームやベッドルームなどにも違和感なく故人の居場所を作ることができます。
手元供養の飾り方
市販されているジュエリーボックスなどにしまわれることが多いですが、身に付けない時は「ソウルジュエリーボックス」の様な専用ケースで大切に安置する方法があります。
お部屋の中で思い出の写真と一緒に置いたり、お仏壇の中に安置することもできます。中にはミニ骨壷と同じデザインの花立と茶湯器が用意されたものもあり、お花とお水を同時にお供えします。
手元供養品を安置するためのものが飾り台です。リビングスペースの一角に置けるほどの大きさで、厨子のように屋根のあるものや、ステージのようになっているものがあります。飾り台を中心に、お線香やリンを隣に置くことでご供養の場を作ることができることから、お仏壇を置くスペースがない方々を中心に広く重宝されています。